悪口は赤ちゃんの泣き声と同じかも

長めの文章で失礼します。
仕事場や街角で悪口を言うひとがたまにいます。10年前より増えている気がします。どうも,「自分がこの世に生きていても良いのだ」という自信が持てないのかもしれません。えてしていい方が「命がけ」です。悪いことだと理性では分かっていても,感情や無意識の世界で,殺人をしたい衝動が燃えている,アンビバレントな状態なので,本人も苦しいのでしょう。体を動かさなくても悩むだけで精神のエネルギーを使い果たしてしまう,大変な事態です。なかには,自分以外の全ての人間が不幸になることを望む,不安障害(神経症)の人もいるでしょう。
生きていても良いのだという安心感を与えてくれない親とこの世に復讐したいのかもしれません。「この私に愛をちょうだい」「生きていても良いんだと言って」「何もない自分をありのまま受け入れて」といった,本人の中にある赤ちゃんの言葉が複雑に変換され,なんたらかんたらの悪口になっているようです。
悪口は,偽物の自信を与えてくれる麻薬です。そのままでは50年後確実に不幸になります。
こだわりを捨てると生きることが少し楽になります。自分のポリシーだと信じていたものが,ただのこだわりだと気づくときは本当にがっかりしますが,それを越えたら自分の心がひとまわり大きくなり,ありのままの自分を肯定できるようになっていきます。