敵を愛する

嫌いな人間を、はっきりと「敵」と認めながら、彼らを愛するのは本当にむずかしい。こちらが憎んでしまっては悪化してしまう。「これだけ許しているのだから、向こうも許してくれるはず」という期待は捨てなくてはいけない。向こうにとっては、こちらの悪口を言い、判決を下しさげすむ事自体が、隠微な形でおこなえる「正義のテロ」なのだろう。一時的な「自信」は生まれるだろうが、にせものの自信なので、あとが大変になるかもしれない。
こちらにできることは、気づいたら自分の欠点を反省する。ただし完全な人間になろうとは思わないこと。こだわりを捨てる。認められたいがための無理をしない。
自分の好きなことをしてみる。小さな成功を積み重ねることで、他人の評価や判決や「正義のテロ」がだんだん気にならなくなってくる。本当の自信が増えてくる。