アプリケーションにおける入力,出力,照合,論理ファイル,インタフェース
の五つの要素の個数を求め,それぞれを重み付けして集計する。この集計した値
がソフトウェア開発の規模に相関するという考え方に基づいて開発規模を見積も
るものはどれか。

 ア COCOMO

 イ Doty モデル

 ウ Putnam モデル

 エ ファンクションポイント法

答えは○(エ)

ファンクションポイント法
外部仕様(入力データ、ファイルなど)から測定した項目の数に、経験値に基づく
重み付けを行い、規模から見積もるモデル。IBMのA.Albrecht氏が1979年に
開発した。
(リックテレコム 「テクニカルエンジニア データベース コンパクトブック」
291ページ)

「システムの開発と運用」のページより
http://www.geocities.jp/itc_study/IT/IT_BASE_3.html

● ソフトウェア開発のコストモデル

   COCOMOモデル
    ソフトウェアの開発ステップ数から見積もる。
    処理内容を初級、中級、上級に分類
   Dotyモデル
    ソフトウェアの開発ステップ数から見積もる。
   Halsteadモデル
    プログラムのソースコードの種類と構成により複雑さを推定
   Putnamモデル
    総開発工数から各開発工程ごとの工数を見積もり
   Function Pointモデル
    プログラムの入出力、照会、論理ファイル、インターフェイス、
    複雑度によって重み付けによりファンクションポイントを求めて見積もる

COCOMO
ココモ / constructive cost model

 ソフトウェア開発の工数・期間の見積もり手法。1981年にバリー・ベーム(Barry Boehm)博士が提唱した。

 具体的には開発するソフトウェアの予想されるコード行数に、エンジニアの能力や要求の信頼性といった補正係数を掛け合わせて(名目工数×努力係数)、開発に必要な工数、期間、要員、生産性を算出する。実装言語の違いに左右されず、客観的な数値を算出できるといわれている。また基本の数式モデルについても、実際のプロジェクトにおける適用結果をフィードバックし、精緻化を重ねている。

 しかしCOCOMOでは分析・設計工程の見積もりが不可能なことに加え、組織全体の開発能力の成熟度や、開発・テスト・検証を重ねる「繰り返し型開発プロジェクト」に適していないという問題があった。そこで従来のCOCOMOを拡張し、ファンクション・ポイント法やCMM の概念を取り入れ、より正確な工数算出を実現したCOCOMO IIが提唱されている。

 Boehm氏自身、RationalUnifiedProcess(RUP)のような反復型開発スタイルにCOCOMO IIを適用した事例を「Software Cost Estimation With Cocomo II」の中で著している。COCOM IIのマニュアルは南カリフォルニア大学のWebサイトから入手可能。
@ITより
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/cocomo.html